書きたいもの

 書いてこのサイトに載せたいけれど、まだ公開できる版ができていない文章の一覧です。仮のタイトルに加え、要旨や、要旨以前の構想を書いてあります。書き始めてすらいないものもけっこうあります。載せた後ほとんど減ることなくどんどん増えているのはご愛嬌。どれだけが本当に書けるかはまったく未知数です。

無断リンク禁止の主張はなぜ迷惑なのか 情報発信 ウェブサイト運営
 現状で無断リンクを禁止されると、リンクを張るたびに条件を調べ、連絡なり許可申請なりを個別に行う必要があり、情報発信が非効率になります。これは無断リンク禁止を主張する人が少数だからであり、無断リンク禁止を主張する人が多数派であれば事態は変わると思います。だから、 (1) 無断リンク禁止に反対する根拠としてよく聞かれる「無断リンク禁止が広まるとウェブが使い物にならなくなる」という主張には、僕は懐疑的です。 (2) 非効率だからという理由で無断リンク禁止の主張に反対するのは、相手が少数派だからという理由で反対するのと似たようなものだと思うので、僕は慎重になります。
 無断リンク禁止の主張が多数派にならなくても、誰かが頑張って無断リンク禁止による非効率性を緩和すれば、無断リンクを禁止したい人の状況もそうでない人の状況も今より改善されるでしょう。ただ、残念ながらそんなことを頑張る人は今のところいないようです。
質問するのが恥ずかしいあなたと僕へ 情報発信
 疑問を大切にしない人は、自分で考えることができるようになりません。自分という殻を破るためには、「こんなつまらない質問をするのは良くないのではないか」と躊躇するのではなく、しっかりと疑問と向き合い、本当につまらない質問かどうかを偏見なく考えることが必要です。「言うは易く行なうは難し」なのは承知の上で、自戒を込めて。
Google は万能ではない ウェブサイト運営
 Google を代表とする現在のウェブ検索サイトは、ウェブサイトの重要度を評価し、重要なサイトは丁寧に、重要でないサイトはそれなりに扱うことで、全体として優れた検索サービスを提供しようとしています。それが端的に現れるのは、検索結果の中での表示順位ではなく、ロボットがウェブサイトをクロールする頻度です。ウェブにあるすべてのページを頻繁にクロールできればいいのでしょうが、それは今のインターネットの規模ではもう不可能です (Netcraft の調査の中のグラフによれば、ウェブサーバーのルートページだけでも約 5 千万存在するようです)。だから、ウェブ検索サイトの会社は限られた力で最大限の効果を上げるよう努力しています。 Google のウェブ検索は優れていますが、 Google だって万能ではないのです。
そんなの機械にだってできる 情報科学
 人がしている価値ある行為を機械化することができれば、人に頼る要素が減るのでその分効率的になります。でも、逆に言えば、機械化するということは、その行為には機械で代用できる程度の価値しかないことを示すことにもなります。自分がしていることを「そんなの機械にもできるじゃない」と言われたら、誰だって多かれ少なかれ傷付くと思うのですが、機械化したいという欲求や効率化したいという要請は止められないような気がします。機械は人の幸せにどれだけ貢献しているんでしょうか。
 昔からこの疑問だけは忘れないでおこうと思っているものの、かといってこの方面で勉強も思索もしていないので、答えには一向に近付いていません。とりあえず、疑問を忘れないためにここにメモしておきます。「書きたいもの」ではなくて「書けたらいいのにと思うもの」のような気がしますが、キニシナイキニシナイ。
 そんなことを思い出したきっかけは、羅列型ニュースサイトなんて「期間工」のようなものだ (TERRAZINE; TERRAZI さん) を読み、ブログ「文章は機械が自動的にほかのブログの文を切り貼りして作成しています」の存在を知ったことです。
語源を知りたい言い回し 日本語
 「無視すること」の意味で「華麗にスルー」や「放置プレイ」という言い回しが使われることがあります。おそらくインターネットの掲示板で使われることが多いのだと思います。ほかにもいくつか、ネット特有の (だと僕が思っている) 言い回しで語源がわからないものがあります。これらの言葉がいつからどういう経緯で今の意味で使われるようになったのかが気になります。
ネットに侵食される日本語感覚 日本語
 「自作自演」って、一人で複数人のふりをすることという意味じゃなかったんですね。 2 ちゃんねるなどの掲示板に影響されて本来の意味を忘れていました。
名誉毀損罪対決: 日本対アメリカ
 日本とアメリカの名誉毀損罪を比較してみたら、僕は日本の法により共感できました。この点では僕は案外日本人的だということを知りました。法の素人による、なんちゃって比較法学。
謙虚に学ぶ姿勢 科学全般
 物事を少し学ぶと、「学ぶ前の理解できなかった状態をすっかり忘れる」「すべてを理解したかのように勘違いする」というのが僕の悪い癖です。幸か不幸か、この二つには共通点があると思うので、そのことを書きたいと思います。これで少しは悪い癖を改善できると嬉しいのですが。
会社の目的 経済
 ウィキペディアを用いた宣伝に関するスラッシュドットの記事に興味深いコメントがありました。会社が自社の宣伝をするためにウィキペディアに項目を立てるのも、個人が自分の趣味についてウィキペディアに項目を立てるのも、自分が好きな対象を人に知ってもらいたいという動機からであって、本質的な違いはないのではないか、というのです。これは僕には驚きだったのですが、理解はできました。逆に、「会社の宣伝は金儲けが目的で不純だから悪いこと、個人が趣味について書くのは金儲けが目的ではないから良いこと」という方が感覚的には合っているような気がするのですが、考えれば考えるほど理解できなくなります。会社が金儲けをすることは悪いことなのでしょうか。わからないなりに、理解できるところと疑問点を書いてみようと思います。
僕がこのサイトを作る理由 ウェブサイト構築 情報発信
 僕は趣味で自己紹介のためにこのウェブサイトを作っています。また、自己紹介のために書いた文章が誰かの役に立つかもしれないと思って誰にもアクセスできるようにしています。……と、割り切っているつもりでしたが、本当にそうでしょうか。気に入らないことを言う人を打ち負かしたいとか、注目されたいとか、そんな動機がないと、本当に言えるのかどうか。そう改めて自問すると、僕は答えに詰まります。
 このサイトのテーマは「僕の好きなもの」です。科学、法、プログラミング、ウェブサイト運営、日本語、ウィキペディア、数学、偽情報と、ばらばらのトピックが並んでいるように見えますが、僕の中ではなんとなく全部つながっています。後から気付いた目的ですが、好きなものについて書いていくことで、そのつながりを自分で理解できたらいいなと思っています。
読書離れと知的水準の低下? 科学全般
 本は本を読む人向けに書かれているし、ウェブページはウェブページを読む人向けに書かれています。僕のように本を読まない者が理解できる素晴らしいウェブサイトがたくさんあることに個人的には感謝しながらも、それはウェブサイトの著者にレベルを下げることを要求することになりはしないかという不安が残ります。そう思うならまず本を読むべきなのでしょうが……。
学説の立証責任 科学全般
 「新説の立証責任は提唱者にある」とよく言われますが、これは科学のルールなどではなく、単に普通は立証しないと誰も興味を持ってくれないという事実を述べているだけです。
 ……と思ったのですが、やっぱりルールかもしれません。科学の目的に「結論を出すこと」が含まれると考えるかどうかで、これがルールかどうかが変わってくるようです。思っていたより深い問題だったので、タイトルも変えて出直すことになりそうです。
アルゴリズムの楽しみ 情報科学 プログラミング
 アルゴリズムとは、問題を解く手順のことです。例えば、小学校の算数で学ぶ四則演算の筆算は、「二つの数の和・差・積・商を求める」という問題に対するアルゴリズムです。問題に対してアルゴリズムを作り出すというのは、一種の知的パズルです。
プログラムのセキュリティ対策 情報科学 プログラミング
 プログラムにセキュリティ対策をしないと安全なプログラムができないのだとしたら、まず正しいプログラムを書くということの意味を考え直すべきだと思います。
検索エンジンの向こうにいる人への気配り ウェブサイト構築 情報発信
 当サイトの主目的は自己紹介であって、人気サイトを目指してはいません。でも、僕の書いた情報を誰かが必要としているなら、その人のところに情報が届いてほしい。そのための頼みの綱は検索エンジンです。
 などと言いながら、キーワードは「クロールされんの気にきすぎとや」。
ブログの閲覧インターフェースに戸惑う理由 ユーザーインターフェース ウェブサイト構築
 ブログの見た目はだいたい統一されているのに、過去の記事の見方やコメントの順序など細かい差異に戸惑ってしまって、しかも徐々に戸惑わずに違いに慣れてきたのが少し腹立たしくもあり、仕方ないと諦める気持ちもあり。はてなダイアリーのアイデンティティーは「ブログのタイトルをクリックしても最新の記事に飛ばないこと」なのではないかと思い始めています。
クリエイティブ・コモンズ ソフトウェア ウェブサイト構築
 僕がクリエイティブ・コモンズのライセンスを使わないのは、今のところ使おうと思う動機がないからです。
 ……と思っていましたが、使う動機が生じたので出直します。ウィキメディア・コモンズで公開されている画像の多くがクリエイティブ・コモンズ・ライセンスだったおかげで、どれが自分の目的に使えてどれが使えないかが簡単にわかり、このメリットは大きいと感じました。ということで、たぶんこのサイトの文章もそのうちクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで配布することになると思います。
Internet Explorer 7 にアップグレードした感想 ソフトウェア
 Internet Explorer 7 のタブ機能とページズーム機能にはがっかりしましたが、これらの機能は最初からないものと思えばいいんですよね。でも、検索バーの消し方がわからず、また時々落ちるので、 IE 6 からアップグレードしたのを若干後悔しています。
 ……検索バー (検索ボックス) は管理者権限でレジストリをいじることで消すことができました。方法はツールバー効果によりブラウザの検索ボックスが増殖中 (デー; ultraist さん) などに載っています。また、タブ機能を無効にしたら落ちることが減ったように感じます。ようやくストレスなく常用できそうです。
フォクすけ君のこと ソフトウェア
 2006 年 9 月、日本国内の Firefox の宣伝用マスコットキャラクターの名前が、公募の結果「フォクすけ」に決まりました。この名前は気に入ったのですが、 Firefox のページにも Spread Firefox Japan のページにもフォクすけ君の姿がないのが気になります。
加工肉の産地表示義務の基準
 加工肉の産地表示義務の基準が妥協の産物にしか見えないのは、実際に妥協の産物だからです。すべての加工肉に産地表示義務を課す場合と、産地表示義務を完全になくす場合の両極端について、どういう困ったことが起きるかを考えます。
正しい日本語・間違った日本語 言語
 日本語表現について、何が正しくて何が間違いかを知りたいときに辞書を引くのは理解できるのですが、辞書を根拠に「○○という表現は間違いだ」と言われると、ではその辞書は何を根拠に間違いとしているのか、と反発したくなります。
Windows のユーザーインターフェースの細部 ユーザーインターフェース
 michy さんの「法務だけど理系女子の綴る blog」の「なぜ、日本人は UI にお金を払わないの?」を読んで、マイクロソフトが好きな Windows ユーザーの僕も声を上げてみようと思います。 Mac など他の環境と比較するわけではありませんが、マイクロソフトもユーザーインターフェースの細部では案外良いことしているんですよ。例として、おそらく多くの人は無意識のうちに慣れてしまった Windows 95 のメニューバーと、猛反対する人もいるけれど僕は非常に気に入っている MS-IME の Shift キーを使った英字入力を取り上げようと思います。
2007 年 6 月 28 日最終更新。著者: fcp / このサイトについて