簡単に自分のサイトへのリンクを増やす五つの方法

要約

 自分のサイトへのリンクを増やすには、人気サイトを作る、掲示板やブログで発言する、リンク集やリンクファームを利用するなどの方法があります。どれも難しくありません。ただし、それをすることで満足できるかどうかは別問題です。

このページは何か

 人力検索はてなで、こういう質問がありました。

サイトの被リンクを増やす方法を教えてください。手段は問わず、力技でもいいです。有効な方法を教えてくださった方にはポイント弾みます!

 このページは、質問に対する回答という形を取っています。

初めに

 徳保隆夫さんの趣味の Web デザイン > アクセス向上を考える [企画篇] では、リンク数ではなくアクセス数という観点からですが、人気サイトを作ることの簡単さと難しさが書かれています。徳保さんは優しい。「自分のウェブサイトへのアクセスを増やしたい」と相談してくる人に、アクセスを増やす方法を教えながら、アクセスを増やすことが本当に目的かどうかを考えるための様々な材料を与えてくれています。徳保さんにとっては、相談者の表面的な相談の文面ではなく、相談者が本当に望んでいるものを明らかにし、相談者に満足してもらうことが最も重要なのでしょう。

 でも、僕は優しくありません。だから、質問の文面に忠実に従って、リンクを増やす方法だけを書きます。この方法でリンクが増えて質問者が満足できるかどうかは一切考えません。

リンクを増やす五つの方法

 他のサイトから自分のサイトへのリンクを増やすには、次のような方法があります。

  1. 人気サイト・人気ページを作る
  2. 掲示板やブログで発言する
  3. リンク集やリンクファームを利用する
  4. サイト宣伝のための有料サービスを利用する
  5. 知人に頼む

 以下でもう少し詳しく述べます。

 なお、ここでは他のサイトから自分のサイトへのリンクを増やす方法を考えます。自分でサイトを作ってその中でリンクを増やすことは考えません。なお、下手に自分でサイトを作ってその中でリンクしあったりすると、検索エンジンからリンクファーム扱いされて無視される可能性があると聞きます。

人気サイト・人気ページを作る

 サイトの内容を人気の出るようなものにすれば、アクセス数が増えると同時に他の人がリンクを張ってくれるのでリンクが増えます。人気サイトを作る方法については、上でも紹介したアクセス向上を考える [企画篇] が簡潔でわかりやすいです。

 人気サイトでなくても、注目を集めるページを作ることができればリンクは張られます。ブログサービスを使って注目度の高い記事を書けば、あちこちからリンクが張られる可能性があります。 starocker さんが日本語で紹介してくれている人の目を引くタイトルを作るための 5 つの方法 (原文: How To Write Great Headlines ― Or, to put it another way: ‘Awesome Top 5 ways to get Dugg and billions of subscribers!!’ (Modern Life is Rubbish; Stuart Brown さん)) などが参考になるかと思います。

掲示板やブログで発言する

 会員登録ができ、しかも会員でなくても読める掲示板を探し、会員登録をします。会員登録のときに、自分のウェブサイトのアドレスを指定できることが多いです。そこでアドレスを指定しておくと、あとはその掲示板で書き込むたびに自サイトへのリンクが自動的に付加されます。

 順序は多少異なりますが、僕もスラッシュドットはてなで会員登録をし、自分のウェブサイトのアドレスを指定しています。

 また、ブログにコメントを書くときにはウェブページのアドレスを指定することができる場合が多く、その場合はたいていコメントからリンクが張られます。なので、そこで自サイトのアドレスを書けばリンクが増えます。

 既に管理されていない掲示板や Wiki で、リンクを張れるところを探して書き込むという方法もあります。ネットニュースで自サイトの URL を書くと、 Google Groups などからリンクが張られることになります。

 現在実験的に、僕が当サイト以外で行った主な発言のリストを公開しています。

 掲示板やブログを読まずに発言すると、嫌われたり削除されたりすることがあります。また、ブログへのコメントは管理者の承認を経るまで一般に公開されないこともあります。さらに、もしも検索エンジンに見てもらいたいという理由でリンクを増やしたいのであれば、最近のブログではコメント中のリンクは検索エンジンに無視されるよう指定しているので無駄です。

リンク集やリンクファームを利用する

 いろいろなページへのリンクを集めたサイトとして、リンク集やリンクファームといったサイトがあります。通常は、ジャンルを限定しているものをリンク集、ジャンルを限定しないで単にリンクすることを目的としているものをリンクファームといいます。

 リンク集は人手で管理しているところもあり、内容や品質によってリンクしてくれない場合もあります。リンクされることを目的とする場合は、自動登録式のリンク集かリンクファームを使うのが良いでしょう。

 当サイトはアット・ホームページを利用しているので、アット・ホームページ専用の自動登録式リンク集であるユーザー Web 検索機能物理・化学カテゴリホームページ作成カテゴリ法律カテゴリに登録しています。

 なお、検索エンジンに見てもらいたいという理由であれば、リンクファームを利用することはお勧めしません。

サイト宣伝のための有料サービスを利用する

 Google AdWords などの有料サービスを利用することでもリンクが張られますが、値段に対するリンクの個数という意味では割に合わないことになるでしょう。

知人に頼む

 もちろん、知人のサイトからリンクを張ってもらうよう頼むなどの方法もあると思います。

終わりに

 以上のように、自分のサイトへのリンクを増やすのは簡単なのですが、それをして満足できるかどうかは別問題です。また、嫌われるというリスクもあります。なぜリンクを増やしたいのかを考えてから実行してもらえればと思います。

この文章を書いた理由

 この文章を書いた理由は、自分の中でもはっきりしませんが、たぶん僕自身が自サイト「フルーツチョコレートパフェ」へのリンクに拘泥してしまうことに対する苛立ちではないかと思います。人のブログにコメントを書くときにも、掲示板で会員登録するときにも、サイトのアドレスを入力しながら、「このサイトは自己紹介の代わりで、コメントを見て僕に興味を持った人が、もう少し僕について知りたいと思ったときに簡単に知ることができるようにアドレスを入力しているのであって、あと、僕の書いた情報がもしかして誰かに必要とされたときに確実に見つかるように検索クローラーにインデックスしてほしいだけであって、決して世間から注目されたいとか、 Google で 1 番に表示されたいとか、そういう目的で自サイトへのリンクを張っているわけではないんだ……よね?」と自問している自分に気付きます。

 一度、あるブログでコメントしようとして、そのブログの他のコメントの HTML ソースを見たところ、そこではアドレスを書くと rel="nofollow" 指定が付かないリンクになることを知って、 PageRank 稼ぎのためのコメントだと思われるのが嫌でコメントを書くのをやめたことがあります。

 でも、これはどう考えてもおかしい。検索サイトは世の中を便利にするために存在するのであって、ブログのコメント機能だってコミュニケーションを円滑にするために存在するのであって、僕は自己満足のためだけれど好きでウェブサイトを作ったのであって、みんな良いことのために動いているはずなのに、どうしてこんな不要な心配をしないといけない? Google などの検索サイトは確かに便利だけれど、検索サイトのせいでリンク一つ張るのにピリピリしなきゃならないなんて、何かがおかしい。僕はそんなウェブを望んでいない。

 僕は、ウェブサイトの宣伝のためにブログにコメントを書くなんて、誰の得にもならない馬鹿な行為だと思っていました。でも、僕がブログにコメントを書くのは、ブログの著者に (場合によってはそのブログの他の読者にも) 僕のことを知ってほしいからです。「僕のことを知ってほしい」というのは……宣伝でなくて何でしょうか。

 僕はまだ迷っています。べつに迷いながらでもコメントは書けるし、ウェブサイトも作り続けられるけれど、迷っているという事実は重要だと思うので、迷いを文章にしました。迷いをそのまま文章にできずに、はてなでの質問に依拠する形で書いてしまっているのは、きちんと迷いをそのまま文章にしている時間がないからです。「書きたいもの」に「僕がこのサイトを作る理由」というのが載っているのが、文字通り、書きたいということを表しているのですが……時間が取れたら、今度は正面から向き合って書こうと思います。

2006 年 12 月 9 日公開、同日、題名と「この文章を書いた理由」の節を追加するほか若干修正。著者: fcp / このサイトについて